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学びブログ第2弾!!

2024年02月27日 [未分類]

本日のテーマは「プラーク」です。

プラークってなに?と思う方もそうでない方もいらっしゃると思います。

 

私たち歯科衛生士が「ここにプラークがついています、磨いてくださいね」と伝えているものは食べカスではなく、

細菌の塊なのです!!!

 

歯の表面に付着しているプラークは白色または黄白色をしているので、目では確認しにくいのですが舌で触るとざらざらした感触があるかと思います。

ネバネバと粘着性が強いためしっかりと付着しており、強くうがいしてもとれません。

困ったものです。

 

お口の中の代表的な病気であるムシ歯と歯周病。

この2つの病気の原因は、プラークである細菌達です。

今回はこのプラークについて知りましょう。

 

 

歯の表面では唾液の成分であるペリクルという糖タンパク質が、薄い膜を作っています。

そこにムシ歯の原因となるミュータンス菌などがくっつきます。くっついた菌は、食べ物の中のショ糖を使ってグリコカリックスというネバネバした物質を作り、自分たちがすみやすい環境を作り始めます。

この状態がしばらく続くと、ミュータンス菌以外にもこのすみやすい環境をねらって、歯周病の原因となる悪玉菌が侵入し増えていきます。

 

 

ピンク色、紫色に染まっているのがプラークです。

このプラーク1mgの中には、約10億匹のたくさんの種類の細菌が存在しているといわれています。

細菌たちは、もともと口の中に潜んでいたのですが、プラークというすみやすい環境を見つけ集まり移り住みます。

その中で最も凶悪な細菌は、歯周病の原因菌です。

 

現在、成人の約8割が歯周病を発症しています。

細菌が集まってプラークを形成するには約1日かかるため、食事の後にはまだプラークにはなっていません。

それなら、「口をすすぐだけでもよいのでは?」と思うかもしれませんが、プラークは水に溶けない性質をもっています。

そんなプラークを取り除くための一番簡単な方法は毎日の歯ブラシとフロス、歯間ブラシです。

 

 

歯ブラシもフロスも歯間ブラシもめんどくさい!と思ったそこのあなた。

 

プラークを長時間放置していくとプラークの細菌達が成長し、『バイオフィルム』という膜状のバリアを張ってしまい、歯ブラシやフロス、歯間ブラシだけでは落ちなくなってしまいますよ…。

この話はまた今度…。