ページデンタルクリニック
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MATERNITY DENTISTRYマタニティ歯科

妊娠中のお母さんへマイナス1歳からの親子でむし歯予防

  • 赤ちゃんはむし歯菌ゼロ

    生まれたばかりの赤ちゃんのお口にはむし歯菌はいません。赤ちゃんと接する大人からむし歯菌はうつるといわれています。
    最近の研究から妊婦さんの歯周病が、早産、流産、低体重児のリスクを増大させることもわかってきました。
    安全な出産とお子さんの健康を守るために、妊活前や妊娠中に歯科検診を受け、むし歯や歯周病の治療・予防を行いましょう。

    眠る赤ちゃん
  • むし歯リスクが高まる原因

    2歳児のむし歯発生率は母親にむし歯がある子は約76%、母親にむし歯がない子は約24%で、圧倒的に母親にむし歯がある子のほうが多いです。つまり、母親のむし歯菌が子供にうつることによって、むし歯リスクを高めているのです。
    「むし歯ゼロ」で生まれてきたお子さんの健康を維持するためにも、お母さんが妊娠前、妊娠中からお口を健康でキレイに保ち、しっかりとした治療と予防、お口のケアに取り組むことが大切です。

    2歳児のむし歯発生率のグラフ

妊娠中のお口トラブル発生しやすいトラブルやケアについて

困り顔の妊婦さん

なぜお口トラブルが多いのか

妊娠中は、ホルモンバランスの変化やつわりによってむし歯や歯周病をはじめとしたお口のトラブルが発生しやすくなります。全身疾患との関わりがあるといわれている歯周病は早産・低体重児出産のリスクが平常時に比べて7倍に上がることもあり、特に気をつけなければいけません。
「つわりがつらくて歯みがきできない」「歯茎にコブができた」など、この時期特有の疾患や症状で悩んだり、不安なこともあると思います。そんな時はぜひお気軽にご相談ください。

  • 妊娠性歯肉炎

    歯肉炎は、妊娠初期の急激なホルモンバランスの変化により起こります。一般的な歯肉炎と同様、痛みを感じにくいため症状に気付きにくく、進行しやすいという特徴があります。

  • 妊娠性エプーリス

    妊娠中はホルモンの増加により、歯茎がコブのように大きく膨らむことがあります。ほとんどの場合は良性で、産後に自然と無くなくなります。気になる場合はお気軽にご相談ください。

  • むし歯・歯周病

    妊娠によるつわりで十分に歯みがきができなかったり、嘔吐した時の胃酸で歯の表面が溶けてしまい、汚れが付着しやすくなることで、普段よりもむし歯や歯周病のリスクが高まります。

お口トラブルの予防

  • 歯磨きをする女性

    朝起きてすぐに歯みがき

    寝ている間は唾液の分泌量が減るため、細菌が繁殖しやすい状態です。そのため起きてすぐの歯みがきは、むし歯や口臭予防にも効果的です。また、起床後だけでなく、寝る前や食後の歯みがきもしっかり行いましょう。

  • うがいをする女性

    こまめなうがい

    つわりで歯みがきをするのが気持ち悪くなってしまう場合は、こまめなうがいでお口の中を清潔にしましょう。フッ素入りの洗口剤を使うことで口腔内の汚れを落とす効果が上がります。

妊娠中の治療最適な治療期間について

妊婦さん

安定期がベスト

妊娠がわかったら必ず歯科検診を受けましょう。妊娠中に歯科治療を受けるには、時期を選ぶことが大切です。 虫歯や歯周病の治療、お口のクリーニングに適しているのは妊娠中期(安定期)です。妊娠後期に入るとお腹も大きくなり、診察台に横たわるだけでつらくなる方もいます。 また、出産後に行こうと思っていても、子育てで忙しく時間がなかなか取れなくなってしまいます。 安定期に入ったら、痛みなどの症状が無くても、お口のクリーニングを受けに歯科医院へ足を運んでください。

  • 妊娠初期4ヵ月(15週)まで

    特に妊娠4〜8週は慎重に診療します。12週まではできるだけ診査・治療計画とブラッシング指導にとどめています。歯の痛みや歯茎の腫れなどの急性症状があれば応急処置を行い、安定期に入ってから適切な治療を行うようにします。

  • 安定期妊娠中期7ヵ月(27週)まで

    胎児が胎盤によって安定した状態になる妊娠中期(安定期)は、通常の歯科治療、レントゲン撮影や投薬も可能です。赤ちゃんや母体への影響を考慮すると、比較的安定しているこの時期に治療を行うのが理想的です。

  • 妊娠後期8ヵ月(28週)以降

    妊娠後期は早産の危険などを避けるために応急的な処置にとどめます。 また、仰向けの体制が苦しかったり、大きなお腹で静脈が圧迫され血圧低下の恐れがあります。治療が必要になった場合は出産後に治療を再開します。

母子手帳をご提示ください

診療の際に、母子手帳のご提示をお願いしています。また、既往症や持病をはじめ、産婦人科の担当医から注意を受けていることなどがありましたら、些細なことでも必ず治療前にお伝えください。
出来る限り、負担が少ない体勢で治療を受けていただけるように配慮いたしますが、もし体勢がつらい場合や体調・気分が優れない場合は無理をせず、すぐにスタッフへお申し付けください。

母子手帳のイラスト

よくあるご質問

Q妊娠中のレントゲン撮影は赤ちゃんに影響ありませんか?

A歯科で使用するレントゲン撮影は被曝線量も少なく、お口を焦点に撮影されているので、腹部に直接X線が当たることはありません。そのため、お母さまのお身体や赤ちゃんへの影響は少ないと考えられています。
また、撮影時には必ず特殊な加工を施した防護用エプロンを着用するため、お腹の赤ちゃんへの影響はほとんどありません。

Q妊娠中に処方された薬は飲んでも大丈夫ですか?

A基本的に妊娠中は出来るだけお薬を控えるようにしますが、妊娠の時期、状態、体質等に合わせ、一番安全性の高いお薬を選んで処方しますので、ご安心ください。妊娠前に処方された薬は自己判断で服用せずに、まずは担当の産婦人科医や歯科医師にご相談ください。

Q麻酔治療は赤ちゃんに影響しませんか?

A歯科治療で行う麻酔は局所麻酔といって、一般的な医科の麻酔よりも少ない薬液で、注射をした部分で分解が行われるため、お腹にいる赤ちゃんへ影響を及ぼすことはありません。麻酔を使用せずに痛みを我慢することによるストレスの方が問題になることもありますので、痛みを感じる場合は遠慮なくお伝えください。

Q授乳中ですが母乳への影響は大丈夫ですか?

A通常の歯科治療やレントゲン撮影、麻酔治療などで母体や母乳に影響を及ぼすことはほぼありません。心配な場合は、麻酔後や服薬後は5時間ほどあけて、薬が体外へ排出されてから授乳することをお勧めします。