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子どもの矯正と大人の矯正は何が違うのでしょうか?
2026年07月17日 [ブログ]

「歯並びが気になるので矯正を考えています」
当院でも保護者の方や成人の患者さんから、このようなご相談をいただくことがあります。
矯正治療というと「歯並びをきれいにする治療」というイメージが強いかもしれません。
しかし実際には、子どもの矯正と大人の矯正では目的も治療方法も大きく異なります。
子どもの矯正は「成長を活かす治療」
子どもの矯正治療の最大の特徴は、成長発育を利用できることです。
乳歯から永久歯へ生え変わる時期は、お口だけでなく顎の骨や顔貌も大きく成長します。
この時期に適切なサポートを行うことで、永久歯が並ぶスペースを確保しやすくなります。
当院では歯並びだけを見るのではなく、
- なぜ歯並びが乱れているのか
- お口の使い方に問題はないか
- 鼻呼吸ができているか
- 舌や口唇の機能に問題はないか
という点も重視しています。
実は歯並びは単なる「遺伝」だけでは決まりません。
口呼吸や舌の位置、飲み込み方、姿勢なども成長に大きく影響します。
そのため子どもの矯正では、歯を並べることだけでなく、健全な成長発育を促しながらお口の環境を整えることが大切になります。
大人の矯正は「完成した歯列を整える治療」
一方で大人になると顎の成長は終了しています。
そのため成人矯正では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正を用いて歯そのものを移動させていきます。
もちろん見た目の改善も大切な目的ですが、それだけではありません。
歯並びが整うことで、
- 磨き残しが減る
- むし歯や歯周病のリスクを下げる
- 咬み合わせが安定する
- 長期的に歯を守りやすくなる
というメリットがあります。
当院では、矯正治療もMTM(メディカル・トリートメント・モデル)の考え方に基づき、お口全体の健康管理の一環として考えています。
「いつ始めるか」より「何が原因か」が大切です
保護者の方からよく
「何歳から始めればよいですか?」
というご質問をいただきます。
もちろん年齢は一つの目安になりますが、それ以上に大切なのは歯並びが乱れる原因を見つけることです。
同じ7歳のお子さんでも、
- 顎の成長に問題があるケース
- 舌の癖が原因のケース
- 永久歯が大きくスペース不足のケース
では対応が異なります。
だからこそ当院では、まず検査を行い、お子さん一人ひとりの成長段階やリスクを把握したうえで治療計画をご提案しています。
歯並びは健康の入り口です
歯並びは見た目だけの問題ではありません。
しっかり噛めること、正しく呼吸できること、将来むし歯や歯周病になりにくい環境を作ること。
これらすべてがお口の健康につながっています。
当院が目指しているのは、単に歯を並べることではなく、生涯にわたってご自身の歯で食べ、笑い、健康に過ごしていただくことです。
お子さまの歯並びが気になる方も、大人になってから矯正を検討されている方も、まずはお気軽にご相談ください。
今のお口の状態を確認しながら、最適な選択肢をご提案いたします。
エビデンスコーナー
【参考文献】
- Proffit WR. Contemporary Orthodontics
- Graber LW, Vanarsdall RL. Orthodontics: Current Principles and Techniques
- American Association of Orthodontists. Clinical Practice Guidelines
- Tulloch JFC et al. Early Intervention versus Later Treatment for Class II Malocclusion
- Vig KWL. Timing of Orthodontic Treatment: Early versus Late Intervention
- 日本矯正歯科学会「矯正歯科治療ガイドライン」
- 日本小児歯科学会「小児の口腔機能発達支援に関する提言」
