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将来の「抜歯矯正」の前にできること。子どもの矯正「1期治療」とは?0期との違いと、小学生から始めるメリット
2026年06月09日 [ブログ]
前回のブログでは、3〜8歳の黄金期に、お口の癖を改善して本来の発達を促す
「0期 咬合誘導」についてお話ししました。
今回は、前歯が生え変わり、骨格がさらにしっかりしてくる小学校低学年〜高学年頃(おおむね6歳〜11歳頃)に行う
「1期矯正(1期治療)」について解説します。
同じ子どもの矯正ですが、0期とは「アプローチの方法」が大きく異なります。
「0期」と「1期」の違い:何を使って顎を成長させるか?
子どもの矯正は、年齢やお口の段階によって、顎の成長を促す「原動力」が異なります。
【0期:3〜8歳】
原動力: お子さん自身の成長する力
アプローチ: 悪習癖を改善し、本来の発達を邪魔している「環境」を整える
【1期:6〜11歳】
原動力: 矯正装置の力
アプローチ: 装置の力をしっかりと用いて、顎の成長を「直接的に促進・コントロール」する
3〜8歳の「0期」は、まだ体も小さく、
お口の癖(口呼吸や舌の癖)を取り除くことでお子さん自身の力で自然に育つのを促す時期でした。
一方で、6歳以降の「1期」は、矯正装置の力(機械的な力)をしっかりと使い、顎の横幅を広げたり、上下の顎のバランスを誘導したりして、
骨格の成長を直接スピードアップ(促進)させる時期になります。
装置の力で「骨格のラストスパート」をかける3つのメリット
永久歯が生え揃う前の、顎の骨が大きく育つ最後のタイミングで「装置の力」を適切にかけることで、
以下のような大きなメリットが得られます。
将来、健康な歯を抜く(抜歯)リスクを最小限に抑えられる
大人の矯正では、歯を並べるスペースが足りない場合、健康な歯を抜くケースが少なくありません。しかし1期矯正では、装置の力で顎の骨そのものを必要な大きさに正しく広げることができるため、将来的な抜歯のリスクを激減させることができます。
骨格的なアンバランス(出っ歯・受け口)を根本から改善できる
単に歯を並べるだけでなく、「上あごの成長を抑える」「下あごの成長を促す」といった、骨格的なベースのバランスを装置の力でコントロールできるのは、成長期であるこの時期だけの特権です。
「大人の矯正(2期)」が必要になっても、負担を軽くできる
1期治療で土台(骨格)が理想的な形に整っていれば、将来もし仕上げの矯正が必要になったとしても、治療期間が大幅に短くなり、体への負担も軽くなります。
1期矯正で主に使用する装置
お子さまの噛み合わせのタイプに合わせて、最適な装置を適切に選択します。
取り外し式の装置(床矯正など):
主に就寝時やご自宅にいる時間に使用し、装置の力で少しずつ顎の横幅を広げて、永久歯が並ぶスペースを作ります。
固定式の装置:
必要に応じて、より効率よく顎の前後・左右の成長バランスをコントロールします。
※学校生活や習い事(スポーツや音楽など)の妨げにならないよう、お子さまのライフスタイルに配慮して計画を立てていきますのでご安心ください。
まとめ:ベストなタイミングを逃さないために
0期がお子さんの「生きる力・育つ力」を信じて環境を整える治療であるならば、
1期治療は「装置の力を借りて、大人の抜歯矯正を回避するための確実な土台を作る」治療です。
「うちの子、そろそろ前歯が生え変わってきたけれど、ガタガタしているな…」
「あごのバランスが気になるな」
と思われたら、装置の力を最大限に活かせるタイミングを逃さないためにも、
まずは一度お気軽にご相談ください。
