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歯並びが乱れる”本当の原因”をご存じですか?
2026年05月15日 [ブログ]

歯並びが乱れる背景には、歯や骨だけでなく、毎日の「習慣」が深く関わっています。
口呼吸、舌の位置の癖、頬杖をついてしまう習慣、飲み込むときの舌の動き——こうした小さな行動の積み重ねが、顎の成長を妨げ、歯列を狭くする原因となることがあります。
当院では、これらを「習癖(しゅうへき)」と呼んでいます。
習癖が残ったまま歯を動かす矯正を行っても、治療後に元の状態へ戻ってしまう”後戻り”のリスクが高まります。
だからこそ当院では、歯を動かす前に、まず環境を整えることを大切にしています。
ステップ1:0期とは?装置と口のトレーニングで”土台”をつくる期間
0期(3〜8歳頃)は、「歯が正しく並ぶ環境そのものをつくる」ための準備期間です。この時期に行う非侵襲的矯正では、強い力で歯を動かすのではなく、2つのアプローチを組み合わせます。
ムーシールド
就寝時+日中1〜2時間装着する小さなマウスピース型の装置。
口唇の圧力や舌の位置を整え、反対咬合(受け口)や口呼吸の改善に役立てます。学校への持参も不要です。
MFT(口腔筋機能療法)
舌の正しい位置・飲み込み方・鼻呼吸を身につけるためのトレーニング。
装置の効果を最大化し、治療後の後戻りを防ぐ大切なプログラムです。
「痛みはありますか?」とよくご質問をいただきますが、非侵襲的矯正は強い力を加えないため、痛みはほとんどありません。
スポーツや習い事をされているお子さまも、取り外しができるため、安心して続けていただけます。
なぜ今が大事なの?成長の”黄金期”を活かす理由
3〜8歳は顎の骨がやわらかく、成長の可塑性が非常に高い時期です。
この時期であれば、小さな刺激でも大きな変化が期待でき、将来の永久歯が正しく並ぶための「土台(顎の広さ)」をつくることができます。
逆に、この時期に習癖が放置されたままだと、顎の成長が妨げられ、永久歯が並ぶスペースが足りなくなってしまいます。
その結果、将来的に歯を抜いての本格矯正が必要になるケースも少なくありません。
0期に取り組むことは、将来の抜歯矯正を避けられる可能性を高める”先行投資”でもあるのです。
まずは「3歳頃の相談」がおすすめです
当院では、矯正の相談は3歳頃からお受けしています。
まだ乳歯だからと心配しすぎる必要はありませんが、早めに口腔環境の全体像を把握しておくことで、最適なタイミングで最適なアプローチをご提案できます。
「うちの子、口がよく開いているな」「舌が前に出ているかも」「発音が少し気になる」——そんな小さな気づきも、ぜひお気軽にご相談ください。
矯正治療は、歯並びを整えるだけでなく、呼吸・姿勢・噛む力・発音など、お子さまの全身の健やかな成長につながる医療です。
エビデンス・参考文献
• Proffit WR, et al. “Contemporary Orthodontics” (6th ed.) — 小児期の早期矯正介入と骨格への影響
• Moeller JL, et al. “Oral Myofunctional Therapy and Its Role in Dentistry” (2012) — MFTと口腔習癖の改善効果
• De Felice ME, et al. “Effectiveness of Mouthguard-Type Appliances in Class III Malocclusion” — ムーシールドの反対咬合改善に関する研究
• 日本矯正歯科学会「一般向けガイドライン」— 早期矯正治療の対象と開始時期の目安
